Nobuhito Nakai & Miwako Takeda Official Website

音楽雑誌「ショパン」への連載
中井恒仁&武田美和子の「2台ピアノを弾こう!」2台ピアノ誌上レクチャー

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第4回 ブラームス
ワルツ 作品39 2台ピアノ版

難易度 ★☆☆~★★☆


images-3.jpegウィーンに移り住んで3年、ブラームスもワルツを書きました。その頃ウィーンではワルツ王J.シュトラウス2世が大人気。でもブラームスがこのような作品を書くとは思われていなく、皆が驚き、献呈された友人のハンスリックも「まじめで無口で北ドイツ風でプロテスタントで非世俗的な男がワルツを書いた。」と冗談半分に述べています。

ブラームス自身で「シューベルト風な無邪気な小さなワルツ」と語った「ワルツ作品39」はまず連弾作品として作曲されました。ブラームスはこの曲集が気に入ったのでしょう。ピアノソロ(それも難易度の違う2種類)と、2台ピアノにも編曲されました。2台ピアノには全16曲のうちから5曲が選ばれ、華やかさが増しています。5曲続けて弾きやすいように調性も配慮され、後ろの2曲は半音下げられました。

シンプルなメロディーとハーモニーでありながら、ブラームスらしい味わい深さが堪能でき、弾く人も聴く人も幸せな気分になれる芸術作品です。譜読みも演奏もそれ程難しくないので、ぜひトライしてみてください。

今月のテクニック
空間の響きに耳を傾けましょう。
ピアノどうしの音が合わさると、相手の音によってふと混乱しそうになることもあります。そんな時、惑わされないように自分の道を突き進もうと、周りの音を聴かなくなってしまいがちです。相手のパートも把握し、相手の音を感じ、融合して、遠くまで届けるような音の伸び方や響きの広がり方を、空間でとらえる意識を持ちたいところです。音楽耳が鍛えられます。ひとりで練習する時も相手のパートを想像しましょう。

この曲のCD情報
アルゲリッチ&ラビノヴィチ、チェルニー=ステファンスカ&小林倫子など。連弾版やソロ版とも聴き比べてみてください。

関連曲
ブラームスでは、「ソナタ」「ハイドンの主題による変奏曲」。他に、ブラームスが慕ったシューマンの、「アンダンテと変奏」「カノン形式による6つの練習曲(ドビュッシー編)」など。J.シュトラウス2世のワルツやポルカの編曲版もあります。

第1回 モーツァルト:2台ピアノのためのソナタ ニ長調 K.448 第1楽章(2008年5月号)
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第2回 ミヨー:スカラムーシュ 作品165b(2008年6月号)
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第3回 ラヴェル:ラ・ヴァルス(2008年7月号)
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第4回 ブラームス:ワルツ 作品39 2台ピアノ版(2008年8月号)
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第5回 ショパン:ロンド 作品73 2台ピアノ版(2008年9月号)
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第6回 ルトスワフスキー:パガニーニの主題による変奏曲(2008年10月号)
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第77回 ラフマニノフ:組曲 第2番 作品17 より タランテラ(2008年11月号)
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第8回 三善晃編曲  2台ピアノのための組曲「唱歌の四季」(2008年12月号)
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