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ブラームス全曲(ソロ・連弾・2台ピアノ)演奏会にあたって

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第4回(2008年11月10日 東京文化会館小ホール)

主題と変奏(弦楽六重奏曲作品18第2楽章のピアノソロ版)
幻想曲集 作品116
ハンガリー舞曲(連弾)


【メッセージ:シリーズ第4回にあたり】
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ホロビッツも絶賛した伝説の楽器、1887年製スタインウエイ使用1887年製(ブラームスが54歳の頃)のピアノを運び入れての演奏会です。遠い昔カーネギーホールなどでコンサートに使用されていた楽器です。来日したホロヴィッツも「こんなに良いピアノがあるならアメリカから自分のピアノを運ぶ必要がなかった。」と大変気に入られたそうです。偶然にもこのピアノを弾く機会があり「ブラームスの時代に作られた、渋く威厳を持つ楽器で彼の音楽を奏でてみたい」という思いから今回実現するに至りました。時間の重みと音楽の深さを感じつつ、私自身もどのような音楽が生まれるか楽しみにしています。

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シリーズ第4回より 使用楽器:1887年製スタインウエイ(ブラームス54歳の頃)

今回は、演奏する楽器もブラームスの時代にさかのぼります。1887年製、ブラームスが54歳のころの楽器です。このローズウッドの美しい楽器から奏でられる独特の音色でブラームスを一度演奏したいと思っていました。
プログラムは、この特別な楽器との相性を考えて選曲しました。まず始めの「主題と変奏」は、映画にも使われた有名な「弦楽六重奏曲 作品18」の第2楽章のピアノソロ版で、クララ・シューマンへの誕生日プレゼントとなりました。
それから、「幻想曲集 作品116」。1892年に作曲されたので、まさに今回の楽器と同年代の作品です。
後半は連弾で、ブラームスの愛したジプシー音楽が結集された人気の曲集「ハンガリー舞曲集」です。当時より人々に親しまれ、その後多くの作曲家が連弾作品を書くきっかけにもなりました。1852年から1880年までの長い年月の間に作られた全21曲。各曲の持つキャラクターや自由な表現をお楽しみください。

中井恒仁