Nobuhito Nakai & Miwako Takeda Official Website

ブラームス全曲(ソロ・連弾・2台ピアノ)演奏会にあたって

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第5回(2009年11月18日 東京文化会館小ホール)

バラード 作品10
ワルツ 作品39(連弾)
ヘンデルの主題による変奏曲 作品24


【メッセージ:シリーズ第5回にあたり】
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今回は、ブラームス30歳台前半までの若い頃の作品を集めてみました。
第1曲目は、ロマン派のひとつの流れでもある、
「文学との結びつき」によって生まれた「バラード 作品10」。
21歳の頃の作品ですが、すでにシンフォニックな深い響きも聴かれます。
続いて、ウイーンに在住し数年して書いた「ワルツ集 作品39」。
ショパンともJ・シュトラウスとも違う、ドイツ風な純朴なワルツです。
献呈者でもある評論家のハンスリックに
「まじめで無骨な男がワルツを書いた。」と驚かれました。
当時より人気の作品で、ソロ版や2台ピアノ版にも編曲されましたが、
オリジナルの連弾で演奏いたします。
後半は、ブラームスの「素材」を発展させる才能が生んだ大作、
「ヘンデルの主題による変奏曲 作品24」。
図らずも敵対する道を歩むことになってしまったワーグナーを
「古い書法でも作り手によって素晴らしい作品ができるものだ」
と認めさせた、変奏曲の傑作です。
25もの変奏から壮大なフーガへと続き、栄光の鐘が鳴り響くようです。


中井恒仁