Nobuhito Nakai & Miwako Takeda Official Website

ブラームス全曲(ソロ・連弾・2台ピアノ)演奏会にあたって

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第7回(2012年11月14日 東京文化会館小ホール)

2つのラプソディ 作品79
パガニーニの主題による変奏曲 作品35 第2集
新・愛の歌 作品65a(連弾)
6つの小品 作品118


【メッセージ:シリーズ第7回にあたり】
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「2つのラプソディ 作品79」は、私が始めて触れたブラームスの作品です。
それまで弾いてきた作曲家とは一味違う深みや渋さを感じて、子供ながら巨匠のような気分で弾いていました。
「パガニーニの主題による変奏曲 作品35 第2集」は、卓越した演奏から「悪魔に魂を売って手に入れた」と噂されたパガニーニの主題を使って作られた超絶技巧の変奏曲です。学生時代に様々な地で武者修行していた時によく弾いていました。
今回のデュオ作品は「新・愛の歌 作品65a」。ダウマーの詩をもとに4人の歌手と連弾の為に書かれた曲(作品65)を連弾のみでも演奏できるようにした多彩な表情を見せる15曲のワルツ集です。
そして最後は「作品118」。ブラームスは最晩年に、心の内を詩的に綴るように作品116から119までの4つの小品集を書きました。諦観を語られることの多い晩年の曲ですが、作品118には、優しさや温かさ、懐かしい思い出、儚い憧れなど、ブラームスの純粋な心を感じさせる美しい長調の作品も含まれています。

中井恒仁