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ブラームス全曲(ソロ・連弾・2台ピアノ)演奏会にあたって

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第6回(2011年11月21日 東京文化会館小ホール)

ピアノソナタ 第1番 ハ長調 作品1
シューマンの主題による変奏曲 作品9
大学祝典序曲 作品80(ブラームスによる連弾版)
ロシアの思い出


【メッセージ:シリーズ第6回にあたり】
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「シューマンの主題による変奏曲」は、ブラームスが尊敬しているロベルト・シューマンの「色とりどりの小品」の中の1曲をテーマにし、変奏曲中にはクララ・ヴィーク(シューマン)の作品からの引用もあります。入院中のシューマンと、夫人クララを気遣い作られました。
そのシューマンを初めて訪れた際に演奏したのが「ピアノソナタ第1番」です。ブラームスが弾き始めると、「クララにも聴かせたいので呼んでくる」と一度演奏を中断し二人揃って聴いたそうです。夫妻は「神が遣わされた天才の一人」、「変装した交響曲のよう」と感激した様子を語っています。
「大学祝典序曲」はブラームスがブレスラウ大学から名誉博士の称号を受けた返礼として作曲されました。改まった作品を書くかと思いきや、なんと4つの「学生歌」が挿入されています。日本でも、「大学受験ラジオ講座」で長年使われていたのでご存じの方も多いと思います。クララにプレゼントされたブラームス本人の連弾版で演奏いたします。
最後は、珍しい作品「ロシアの思い出」です。若いころにブラームスは様々なペンネームで編曲などの仕事もしていました。この作品もG.W.マルクスの名で、ロシアやボヘミアの旋律を使って作られた6曲の楽しい小品集です。

中井恒仁