スクリーンショット 2018-04-14 17.03.13.png

スクリーンショット 2018-04-14 17.02.41.pngウィーンに移り住んで3年、ブラームスもワルツを書きました。その頃ウィーンではワルツ王J.シュトラウス2世が大人気。でもブラームスがこのような作品を書くとは思われていなく、皆が驚き、献呈された友人のハンスリックも「まじめで無口で北ドイツ風でプロテスタントで非世俗的な男がワルツを書いた。」と冗談半分に述べています。

ブラームス自身で「シューベルト風な無邪気な小さなワルツ」と語った「ワルツ作品39」はまず連弾作品として作曲されました。ブラームスはこの曲集が気に入ったのでしょう。ピアノソロ(それも難易度の違う2種類)と、2台ピアノにも編曲されました。2台ピアノには全16曲のうちから5曲が選ばれ、華やかさが増しています。5曲続けて弾きやすいように調性も配慮され、後ろの2曲は半音下げられました。

シンプルなメロディーとハーモニーでありながら、ブラームスらしい味わい深さが堪能でき、弾く人も聴く人も幸せな気分になれる芸術作品です。譜読みも演奏もそれ程難しくないので、ぜひトライしてみてください。

今月のテクニック
空間の響きに耳を傾けましょう。
ピアノどうしの音が合わさると、相手の音によってふと混乱しそうになることもあります。そんな時、惑わされないように自分の道を突き進もうと、周りの音を聴かなくなってしまいがちです。相手のパートも把握し、相手の音を感じ、融合して、遠くまで届けるような音の伸び方や響きの広がり方を、空間でとらえる意識を持ちたいところです。音楽耳が鍛えられます。ひとりで練習する時も相手のパートを想像しましょう。

この曲のCD情報
アルゲリッチ&ラビノヴィチ、チェルニー=ステファンスカ&小林倫子など。連弾版やソロ版とも聴き比べてみてください。

関連曲
ブラームスでは、「ソナタ」「ハイドンの主題による変奏曲」。他に、ブラームスが慕ったシューマンの、「アンダンテと変奏」「カノン形式による6つの練習曲(ドビュッシー編)」など。J.シュトラウス2世のワルツやポルカの編曲版もあります。