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スクリーンショット 2018-04-14 17.30.55.png馴染みある5つの唱歌が、まず児童合唱と2台ピアノのために編曲され、それがさらに2台ピアノ版へと編曲されました。懐かしいメロディーをもとに、洗練されたハーモニーや拍子・リズムの妙が合わさって新しく息づいた、もはや"編曲もの"というよりは、オリジナリティーある芸術的な音楽です。

比較的弾きやすいと思いますので、是非、日本の風土、情景、人々を感じ、そして四季を愛する心の美しさに触れてください。コンサート、発表会などでもお勧めの曲のひとつです。日本人の心に沁み入る音楽にほっと和み、聴く人との距離が近づき、また、外国の方にも日本の魅力を伝えられるのではないでしょうか。

今月のテクニック
いろいろなパートに引き渡されながら歌われる唱歌のメロディーをよく把握して、美しく紡いでゆきましょう。中音域で左手に出てくる時は特に他の音に埋もれやすいので気をつけてください。メロディーの表情を助けるように強弱が書かれていますので楽譜の指示に目を留めましょう。さらに歌の呼吸や、歌詞を思い浮かべてイメージを持って表現できると良いですね。伴奏形にも着目してください。その形(音の動き)から生まれる音楽の表情が見えてきて雰囲気が作り出しやすくなります。

デュオは何といっても相手とのコミュニケーション!
周囲の近しい人とのデュオは楽しいものですね。でも音楽の感じ方の違いや、それぞれの技術面などいろいろな都合で、スムーズにアンサンブルが運ばないこともあるかもしれません。そんな時は、まず自分が相手の弾きやすい音楽を奏でられているか、自分を振りかえってみたいところです。案外、至らないところがあることに気づきます。相手にこうしてほしいなと思う時、自分の演奏を考え整理する事によって、やりたい事をきちんと伝えられ、相手の演奏も変わっていくことが多いと思います。コミュニケーションをとることが難しくなったと言われる世の中ですが、音楽を通して心を通わせ、一緒に演奏してくれるパートナーを大切にしていきたいものですね。

この曲のCD情報
作曲者の三善晃氏と田中瑶子さんのCDがあります

関連曲
邦人の曲では、尾高尚忠の「みだれ」 がよく演奏されています。編曲作品では、リスト「ハンガリー狂詩曲第2番」、サン・サーンス「動物の謝肉祭」、チャイコフスキー「くるみ割り人形」など。

どうぞ2台ピアノを楽しんで♪

今回でこの連載は最終回、これまで2台ピアノに少しでも興味を持っていただけたら、体験していただけたらという思いで回を重ねてまいりました。音楽で感じていることを2ページの文章にすることの難しさ頭を悩ませながらも、言葉にしてみて改めて気づくこともあり、さらに深く追求してゆきたいと思っています。

それぞれ個性豊かで素敵なコメントを下さったピアニストの皆様、曲目に合わせてユニークなイラストを書いてくださったMaggie様、それから編集部の方々、皆様の協力があって成り立ってきました。読者の皆様の声援も後押ししてくださいました。心よりお礼申しあげます。

2台ピアノが皆様の音楽人生にさらなる喜びをもたらしてくれたら嬉しい限りです。またどこかでお会いしましょう!