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ピアノデュオ 中井恒仁&武田美和子

©Toshiaki Yamada

日本で唯一、世界でも大変稀な、それぞれのソロとデュオ両部門で「国際音楽コンクール世界連盟WFIMC」加盟のコンクールで入賞しているピアノデュオ。昨年デュオ結成20年を迎えた。確かな実力と幅広いレパートリー、そして一糸乱れぬアンサンブルによってピアノデュオの魅力を多くの人々に伝え、このジャンルの道を切り開いてきた。
夫妻で共に東京藝術大学、ミュンヘン音楽大学大学院修了後、ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学にて研鑽を積む。ピアノデュオをA.コンタルスキー氏に師事。1999年にデュオを結成し、同年「マレー・ドラノフ国際2台ピアノコンクール(USA)」入賞後、アメリカでの3日連続リサイタルを皮切りに本格的なデュオ活動もスタートさせる。日本でも全国各地で多くのピアノデュオリサイタルを行い「日本が誇る真のデュオであり英駿の音楽家である」「とにかく驚いた!こんなに聴き手を惹き込むデュオはそういない」「今、もっとも活躍している夫婦のデュオ。デュオのみならずソロ活動においても高い水準を誇る」など高い評価を得ている。6枚のデュオCDをリリース。レコード芸術誌特選盤や準特選版に選出され、4枚のCDが全日空国際線オーディオ番組でも放送される。NHK-BSテレビ「名曲探偵アマデウス」「ぴあのピア」、FM「名曲リサイタル」に出演、音楽誌「ショパン」の連載やピアノデュオ特集では表紙を飾る。近年では、フランスの音楽祭出演、ドイツやイギリスでも多くのリサイタルを行い、「ナイトの称号を与えるべき音楽芸術」と最高級の言葉で新聞紙上にて絶賛されている。また、フランスのMusicAlp国際音楽アカデミー、韓国のJirisan国際音楽フェスティバルや、中国のセミナーに指導と演奏で招聘される。久留島武彦文化賞受賞。ともにフコク生命パートナーアーティスト。
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中井恒仁は、DAADの奨学生としてドイツ留学。日本音楽コンクール第3位、ブラームス国際音楽コンクール第2位・聴衆賞、セニガリア国際ピアノコンクール第1位・室内楽賞・歌曲伴奏賞、ヴィオッティ国際音楽コンクール’97(ヴェルチェリ)第3位、プラハの春国際音楽コンクールディプロマ、マヴィ・マルコツ国際ピアノコンクール最高位。渡辺洋子、戸沢盛男・睦子、梅谷進、植田克己、G・オピッツ、K=H・ケンマーリング各氏に師事。G・ベルティーニ指揮・都響やW・ケンプ生誕100周年記念・ベートーヴェン・ピアノ協奏曲全曲演奏会(伊)出演等、内外のオーケストラとの協演も多い。ブラームスのピアノ作品全曲(ソロ・連弾・2台ピアノ)演奏会を行った。CD「ブラームス」をリリース。現在、桐朋学園大学主任教授・学部長・大学院研究科長、名古屋音楽大学客員教授。2022年冬学期はドイツ・デトモルト音楽大学で客員教授を務める。

武田美和子は、全日本学生音楽コンクール高等学校の部・北海道第1位、東日本第2位、マリア・カナルス国際音楽コンクール第3位・審査員特別賞、ヴィオッティ国際音楽コンクール’98(ヴェルチェリ)第3位入賞の他、パルマ・ドーロ、ローマ、マザーラ・デル・バッロ、マヴィ・マルコツ、エンニオ・ポリーノ、各国際コンクールにて様々な賞を受賞。村田紘監、水田香、植田克己、M・ヒューエンリーダー、A・コンタルスキー各氏に師事。ライ・イタリア国立放送響、オラデアフィル(ルーマニア)などと協演。モーツァルトの演奏において、その世界的権威であるI・ヘブラー氏やP・ラング氏に称讃される。CD「武田美和子プレイズリスト」、「カンタンド・アンジェリーコ」をリリース。上野学園大学、埼玉県立大宮光陵高等学校、桐朋学園大学大学院講師。

ドイツリサイタルツアー 新聞評
「しっかりつながれた、新鮮な音楽的対話の、広がり、深み、崇高さ、超越したスケールの大きさに、聴衆は、ただただ仰天し圧倒されるばかりであった。」
「このような際立った特徴のはっきりしたキャラクターと音楽性を持つ二人が、お互い非常な理解を持って、堅いチームワークで結ばれ、本当に幸福な演奏を生み出しているということは必然的とも言えるだろう。10年以上も前から、限られた空間での4手による対話、彼らは、深い深い心の調和を、聴衆に示した。」
「幅の広い豊かな表現力、叙情的な、そしてピアノを時には優しく繊細な筆でなでるかと思うと、時には力強く神々しく地から響き渡らせる様な力を持ち、聴衆を圧倒させた。」